2010/04/09 (Fri) 魔笛 Vol.2 ペータースと新ベーレン

歌えないといけないけど、それにも増して弾けないと話しにならん、というので、始めた「魔笛」の練習。
楽譜だけは揃っている。
　オケスコア
　ペータースのヴォーカルスコア
　新ベーレンライターのヴォーカルスコア

新ベーレンをベースに加筆しながら自分の楽譜を作ろうと思っているのだが。
ざっと見回して、どうしようかと迷いながら弾いている点がある。
それは、スコアで言うところの弦の刻みの部分。
例えば。
超有名な「夜女（夜の女王）」のアリアのごくごく一部。
オケスコアは↓



この弦の刻み部分をペータースでは


新ベーレンでは


どっちの形の左手を使うか、迷っているわけ。
弾きやすいのは絶対ペータース。
稽古ピアノだけだったら、ペータースの形を迷わずに採用。
でも、今回は、弾きやすさではなく、聞いた感じがどちらがよりオーケストラに近いか、で決めたい。
しばらくは、あーでもこーでも、が続くんだろうな。

ペータースと新ベーレンを比較してみて。
夜女のアリアだけでなく、この手の伴奏は全体的にこう処理されている。
あと、コンバスをチェロとオクターブで重ねるかどうか、と。
（新ベーレンは重ねていない）
後は、取り立てて大きな違いはない様に思うが、ただ、ベーレンの方を見ていると、ペータースを使ったときに私が自分で補っていたオケの音が書かれている率が高い気がする。
演奏するのに効果的なのはペータースではないかと。
ただ、モーツァルトの薄いオケを再現するにはどっちがいいのか。
悩むところ。

ピアニストは、どっちの版を採用することが多いのだろう？
要は考え方次第？
それとも、指揮者の意向で？