2006/12/06 (Wed) 「こうもり」の背景

ネットで注文していた本が届いた。
伊藤信宏著「バルトーク」
バルトークに関心があるわけではなく、「ハンガリーの音楽」について
調べたかったからなのだが。

少し前にオペラの勉強会があった。
その会が終わった後、講師であるマエストロを囲んでの打ち上げがあった訳だが、
そこで「こうもり」の話題になった。
このマエストロ、「こうもり」公演の本棒（本番指揮者）さんでもあるのだ。
―２幕でロザリンデがチャールダッシュを歌うけれど、
　なぜチャールダッシュなのだ？　
　ハンガリーを持ち出してきた意味は何なのだ？
そんな問いかけをされた。
前回「ヘンゼルとグレーテル」をこのマエストロとやった時もそうだったのだが、
演奏するのに直接は関係ないけれど、理解するという観点からは知らないと・・
ということをよく質問される。
で、あちこち文献やらネットやら、調べるという仕事が増えるわけなのだ。
今回もそのパターン。

「バルトーク」は読み始めたばかりだけれど
（「こうもり」のためだから、時間的に全部を丹念に読むことは
多分できないと思うけど。
時代も「こうもり」とは少しずれてるし）
いきなりヒット。
全部は書かないけれど、一文だけ紹介。
「シュトラウスはここで、当時のハンガリー人についてのイメージを追認するようでいて、
　実はそんなものが全く信用ならないみせかけにすぎないことをも同時に示している」
ふむ・・・
じゃあ、「当時のハンガリー人についてのイメージ」ってどんなの？
謎は謎を呼ぶ。
単に私が無知なだけ?